瓢胎漆器 食籠 酒器揃い 漆芸は絶滅危惧種?
瓢箪を胎として 京塗りを 柴田道雄(玄妙斉)師 京蒔絵を 上原大佳師が担当、共作で仕上げられた逸品。
瓢胎-食籠、酒器揃、 茶椀が 八事SALON BAQ 9月10日(水)~15日(月)
京蒔絵 漆匠庵 上原大佳 和の贅を遊ぶ-琥珀-蒔絵の飾り展
にて 両作家のご好意により特別出品されました。
工芸ファンの方は既にご案内であろうと思いますが、漆器は一般的には木胎。
他に 金属、竹、動物の皮、玻璃、(ガラス)など様々な素材に塗布され、古来より武具から日常品にまで様々なシーンで大変重宝されてきました。
又、乾漆仏の制作を起点としての乾漆(紙や麻布等不定形の素材を固定して胎として用いる)等の手法や象嵌.....等など。
ですが昨今、工芸としての漆芸事情は非常に厳しいものがあります。
漆の木の栽培そのものが諸般の事情により国内産は絶滅寸前、プラスチック素材などの出現や代用品のカシュウ漆やウレタン等々、安価な素材の台頭などにより、もはや絶滅寸前の工芸分野になりつつあります。
そのような漆芸状況の中 瓢胎漆器です、悲観的に考えすぎとは思いつつ、いずれは貴重品になるやも知れない 漆芸の作品です。
ご関心をお持ちの方 必見です。是非ご高覧下さい。
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