店外企画( SALON BAQ )
M百貨店名古屋店で工芸家達のコンセプトコーナーに出品。
昨今の経営合理化や効率化の波は、百貨店業界にも大きなうねりとなり経営統合が盛んに繰り返されている。
より強い経営基盤と資本力、合理的な商品管理などという 新自由主義を標榜する強者の理論の反映であろうか。
少子化傾向が続く現今の状況では市場の衰退は確定的であり、今まで百貨店が得意分野としてきた ブランドショップは路面店に出店、ギフトはネットで充分、など等。
経営の効率化、合理化を百貨店が追求すれば、ユーザーが百貨店に求めていたゆとりや遊びの部分はすべて無くなり、本来的な百貨店の存在意味はなくなってしまうと思うが?
三十数年に亘り、百貨店で工芸ショップを営業し非効率な工芸部門を百貨店での販売に限界を感じていたはずなのであるが 懲りもせず出品。
本来【百貨】と云う位で色々な分野の商材を幅広く集約し 豊かな商品力と商品知識を最大のサービスと捉え近代日本のオピニオンリーダーとして君臨してきた百貨店業界。
1952年に入り食品を中心として出現した「スーパーマーケット」や「主婦の店チェーン」が後の「大型量販店グループ」の端緒となり大型小売店の王者としての牙城が危うくなり、続いて出現した「コンビニエンスストア」はその流れを決定的なものとした。
世は当に二極分化し100円ショップ等の廉価SHOPとブランドばやりである。
圧倒的な庶民である中間所得層の顧客掘り起しと需要喚起の起爆剤の一つとしての工芸品に注目。
高級品ブランドSHOPは100年に一度とかの大恐慌下でも堅調な経営を続けている企業が多数。
ではなぜ大型小売店の雄として確固たるブランド力を持ちながらこの凋落、いったい何に起因するのであろうか。
答えは出ていると思われる。
顧客の消費動向は幅広い選択肢と豊かな商品知識が信頼、安心という無形財産となって購買動向に結びつく。
簡単な答えである、サービス業が効率と合理化を優先すれば......当然の帰結。
販売スタッフが数値管理に血道をあげ商品知識の習得や背景となるヒストリーの学習等の基本的作業を怠り、何がサービスかと。
本題に戻って-個々の情緒部分の自己満足という分野の商品である。
工芸品や美術品は当にこの非効率分野の代表ともいえる。
ただ選民意識の延長線上にあるという一面を持つ「高級美術品」と、あえて区別、識別すれば「家庭の工芸、美術」はまったく似て非なるものと考えている。
当ブログの「カテゴリー」「工芸雑感」をご覧いただければご理解いただけると思う。
精神的豊かさや個人意識の高い先進国でもっとも必要とされる精神文化の多様化に密接な関係を持つ商材であるといえる。
早く気づいて欲しいものである。
同時に失われ行く日本の心を持つ クリエーターが日本から消滅する前に、民族の持つ特性や文化を維持できない国家、国民は三流国家の国民である。
マーケティングを再構築 現実に適応した マーケティングセグメンテーション マーケティングストラテジーの構築を!!!
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