芹沢銈介と源流への旅路 - 岐阜県立美術館
岐阜県立美術館で 芹沢銈介源流への旅路 が開催されていた。
民芸には少し抵抗があり、どちらかと言うと敬遠してきた。芹沢銈介作品には偏見もあった。
その土俗的雰囲気と運動の実践者の経歴に 源氏の君の幻を感じていたからである。
ここでいう源氏の君とは紫式部の作と伝えられる 源氏物語の 光源氏であるが 日常的に最高の美に接しつづけていれば醜女に美しさを見出すような美の発見をしているのではと一寸うがって考えたからである。
さて 展覧会であるが 沖縄の紅型や アジアの民芸のコレクションはいわゆる芹沢ワールド。
紅型やアジアが芹沢ワールドの民芸のベースと思われる、従来のコレクションデザインをコピーし商品化された品々は仕事柄多数見てきたが原版はさすがに迫力を感じる。素晴らしい。
今回の展覧会でもっとも驚き感嘆したのは 従来の芹沢ワールドではなく 油彩のガラス絵であった。
中でも展示№76の小品 楽譜と洋書は秀逸,他にも 棚の上の洋書等も芹沢デザインとはまったく異なるシャレ感のある小品であり思わず見とれてしまった。
展示会場を出てオープンフロアに素晴らしい七宝の作品が展示されていた。
先ごろ開催された、明治時代ヨーロッパで盛んに開催されていた 万国博覧会に出品されてい万国博覧会の華-七宝作品の里帰り展の一部が展示されていた。その素晴らしさにうっとり。
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